李朝白磁壷
¥ 850,000 税込
商品コード: kp134
李氏朝鮮時代の中期に作られた白磁壷の名品です。
月壷(げっこ)とも称されています。
この時期の白磁の特徴は、純白の色合いであり、微妙な色合いの白色はほとんど同じものがなく、乳白色、雪白色、灰白色、青白色などと分類されます。
李朝白磁壷に於いて一般的には乳白色と言われますが、すべての白磁壷がそうではなく、多くの場合、1つの器の中にさまざまな白色の色調が存在します。
また、酸化や不完全燃焼による黄色い斑点や、容器として使われたものには液体の浸透による変色が見られることもあります。
屋内に飾られた白磁壺は、朝から夕暮れに至る太陽光の変化により、時間とともに微妙に変化していきます。
この色調や釉膚の変幻に趣きがあり、私たちを惹きつけてやみません。
大きな月壷は、轆轤(ろくろ)で一体成形しにくい為、上胴と下胴を別々に作って繋ぎ合わせる胴継ぎの手法が見られます。
本品も上下が接合して作られてあり、内部に胴継ぎ跡が見られます。
所々にみえる沁みも薄く嫌味がなく、景色として愉しめます。
凛とした美しい器形に、まろやかな釉膚はまさに名品の香りが致します。
このお品は、某芸術大学教授の収集品でありましたが、ご親族のご依頼により、出品させて頂いております。
作品サイズ・高さ32㎝ 胴径33.8㎝ 口径16.5㎝ 高台径14㎝ 重量6.8kg 箱あり