金銅菩薩立像 百済時代
¥ 200,000 税込
商品コード: kg056
百済時代の金銅菩薩立像の名品です。
頭部から蓮台台座部分まで一鋳です。
鍍金は全体によく残り鈍く光っています。
少し四角張ったお顔は目と口元に、にこやかな笑みを浮かべ、見る者に慈悲の心を感じさせます。
両手は大きく造られており、右手は人差し指と中指を立てる印相で、左手には蓮弁を持ちます。
頭部には大き目の三面頭飾を戴き、左右の冠帯からの房飾りは両耳と同化する形で左右の肩に垂下しています。
天衣は両肩を覆って魚鰭状に下がり、腹部下で交叉しています。
両脚には数段にわたってU字状の天衣と裳裾が重なって小金銅仏としては凝った造りになっています。
体は平面的で、古式菩薩像の系統に入る像容で、ひときわ異彩を放つ名品です。
小金銅仏は愛らしい身近な仏と云う印象がございます。
しかもそれでいて、私達の心を遠い古代へと導いてくれる魅惑的な力も兼ね備えているようです。
小金銅仏には、仏像についての我々の知識を超越し、形そのものに対する素直な感覚や直感を呼びさます力があるようです。
それは古代彫刻の持つ造形的な力といっても良いのではないでしょうか。
念持仏として、常に自分の居室に安置し、念仏し供養する仏像としては勿論のこと、机上に飾り美術品として鑑賞するのも良いと思います。
または旅行に際し、旅の無事を祈願し携帯されるのも良いのではないでしょうか。
この菩薩の柔和なお顔は旅愁をも慰めてくれるでしょう。
作品サイズ・高さ11.5㎝ 最大幅4.3㎝ 重量190g 箱あり