李朝白磁鉄絵雲龍文壼
¥ 520,000 税込
商品コード: kp133
李朝白磁鉄絵雲龍文壼の名品です。
火焔宝珠を追って瑞雲の中をゆく龍を、天衣無縫の筆致で胴一面に表されています。
力強さと奔放さに溢れる文様ですが、その構成には規則正しい古風さが伺われます。
青花の龍文とは異なり、鉄絵(鉄砂)の龍文は、奔放で大胆な描法が特長と云えましょう。
この作品は自由闊達な筆法ですが、濃淡を使い分け稚拙ではありません。
この大壷の広い胴部に、伸び伸びとした筆勢で、躍動感あふれる雲龍を描く技は並ではありません。
器形に目を向けて見ますと、広い口縁部に対して底部の高台は小さく、胴は中央部で強く張り出して、満月壺のような優美な曲線を成しています。
口縁部は横から見ると算盤玉のようで、そのシャープな線が器形全体の印象を引き締めています。
また口縁の下部には箆(へら)で二重廻線を表し、この大壷に凛とした雰囲気をも醸し出しています。
白磁の釉膚はややクリーム色掛かっており、鉄砂は深みのある銹(さび)色を呈しています。
所々に赤みを帯びた部分が見られ、高台内の釉は茶色味を帯びています。
この大壷は力強く端正な器形と大胆な鉄絵が相俟って、独特の迫力を持つ作品に仕上がっています。
状態は良好で一期一会の作品と思います。
まさに名品の香りが致します。
作品サイズ・高さ34㎝ 胴径38㎝ 高台径15.8㎝ 重量6kg 箱あり