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金銅誕生釈迦如来立像
¥ 150,000 税込
商品コード： nb082
金銅誕生釈迦如来立像の名品です。
釈尊は母親の摩耶夫人の右脇から生まれ、生まれ落ちるとすぐに七歩進み、右手で天を、左手で地を指し示し、「天上天下唯我独尊(この世に自分より尊いものはない)」と唱えたと云われています。
誕生仏はこの釈尊の誕生時のエピソードに基ずいています。
体軀に較べて、頭部は小さく造られていますが、目鼻立ちは整っていて唇も精緻に表現され、微笑を浮かべられています。
肩や腕は肉付きがよく、腹は少し出ていて童子の体形をしていますが、両脚は長く均整のとれた容姿で理想化されたお姿と云えましょう。
裳(裙)は両脚に纏わりついて、肉感的な表現です。
手指、足指ともに精緻に造られています。
蓮肉部にお立ちになり、蓮肉部には鏨(たがね)の線刻が緻密に施されています。
その下には請花と反花からなる蓮華座がありその下に円形の框(かまち)座があります。
全容一鋳です。
誕生仏は現在でも4月8日の灌仏会（かんぶつえ）、通称「花まつり」の本尊として祀られます。
釈尊が誕生された時、龍が甘露、つまり不死を得るために神々が飲む甘い霊液をかけたという伝承から、日本では甘茶をかける風習が生まれました。
灌仏会の本尊として制作されたため、遺例は多いのですが、本像のようにすらりとした像容の誕生仏は誠に珍しいと云えましょう。
当方では鎌倉時代のものと推定しております。
所々、鍍金が残ります。
この洗練された像容は品格を感じさせます。
このお品は、某芸術大学教授の収集品でありましたが、ご親族のご依頼により、出品させて頂いております。
作品サイズ・高さ19.2㎝ 框座直径6.6㎝ 重量1kg 銅造鍍金 箱あり