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十字架降架 E.カシエ作

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¥ 110,000 税込

商品コード: sp029

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フランスの彫刻家「E.カシエ」により1800年中頃に制作された石膏または漆喰製彫刻作品の名品です。

アントウェルペン司教座聖堂翼廊の三翼祭壇中央パネル(トリプティーク)に描かれたルーベンス(Peter Paul Rubens, 1577 - 1640年)の名画・十字架降架」に基づく浮き彫り彫刻です。

「十字架降架(1612年作)」の群像を、細部まで忠実に立体的に表現して秀逸です。

キリスト、聖母マリア、ヨセフ、ヨハネ他が大きく浮かび上がり、衣服や表情、躍動感のある筋肉の動きまで見事に表現されています。

☆【2枚目の写真参照】

写真の①と②は福音書に言及が無い信徒あるいは人夫、

③と⑧はアリマタヤのヨセフとニコデモ、

④は使徒ヨハネ、

⑤はマグダラのマリア、

⑥クロパの妻マリア(聖母の姉妹)

⑦は聖母マリアです。

この顔ぶれは「ヨハネによる福音書」 19章25 - 27節及び 38 - 39節に基づいています。

本作品の浮き彫りが元の祭壇画と異なる点は、三次元の彫刻であることと、原作には無い左右の遠景及び地下のありさまが表現されていることです。

アロエやヤシの木、十字軍時代を思わせる城塞の描写は、ジャポニスム(日本趣味)、シノワズリ(中国趣味)と並んで19世紀の西ヨーロッパを席捲したオリエンタリズム(東洋趣味)の影響を感じさせます。

キリストを信じる人々は一体となって、布を滑り降りるキリストの体を受け止めています。

マグダラのマリアは腕を大きく広げて跪き、キリストの足に触れています。

使徒ヨハネはキリストに最も近い場所を占めて片足を梯子に掛け、やはり腕を大きく広げてキリストの体を受け止めています。

敬虔な信仰を感じさせる後ろ姿のヨハネは、布の下に両手を差し入れています。

この群像、とりわけマグダラのマリアと使徒ヨハネの姿は、キリストを心に受け容れる信仰を象徴的に表しています。

キリストの遺体を十字架から降ろすことよりも、むしろキリストを受け取る(心に迎え入れる)ことこそが、この「十字架降架」の本来的テーマであると解釈されています。

ヨハネの後ろの地面には、"INRI" の札と、茨の冠と救い主の血が入った容器が置かれています。

この浮き彫り彫刻では、群像の足下に、地中に埋められた人祖アダムの骨が彫られています。

アダムの骨の左側に、本品を制作した彫刻家 E. カシエのサイン (E. Cassier) が刻まれています。

写真を見ただけでは感じ取りにくいですが、実物をご覧いただければ、彫刻家カシエが一人ひとりの人物を、それぞれの表情に大きな悲しみを宿らせて彫っていることがよく分かります。

石膏あるいは漆喰を用いた19世紀フランスのキリスト教彫刻には、民衆芸術の域を全く出ない作例も多いですが、本品は本格的芸術の領域に大きく踏み込んだ秀作です。

長い時を経た古物ならではの風合いの良い楕円木製額が、この作品をより一層引き立てています。

100年を遥かに超える大変古い品ですが とても保存状態はよく、中の彫像作品はガラスドームに守られ割れ欠け等ございません。

ガラスドームには割れ欠け等は全くございません。

滅多にでないお品ですので、この機会をお見逃しなく。

作品サイズ 縦:約40㎝ 横:約32㎝


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