¥ 330,000 税込

商品コード： kp131

【朝鮮染付窓絵山水文壷】の名品です。

口径が狭く、やや高く直立した頸部、肩と胴が張り、胴下部がすぼまるこのような形態の壷は、立壷とも称されています。

口縁上部には二重界線、下部に一重界線、胴裾には一重界線が配されています。

口縁の付根には‪　如意頭文帯を施されているのも、十八世紀から十九世紀にかけての青花の壷によくみられます。

胴の中央には前後二ヵ所、稜花形の窓枠が二重線で配されています。

文様は岳陽楼(がくようろう)など瀟湘八景（しょうしょうはっけい）風の山水が、精細・淡雅な筆致で描かれています。

空間処理も見事で、まことに奥深い自然観を感じさせます。

二つの窓絵の間には梅樹と竹をのびのびとした筆致で描き、胴裾下部には誇張した蓮弁文帯が描かれています。

釉色は明るい淡青白磁で、コバルトの色は浅く、それが見事に融和して、稀に見る端正で静かな雰囲気を漂わせています。

壺全体の絵付けは鉤勒法(こうろくほう)と没骨法(もっこつほう)とを巧みに使い分けたもので、図画署の画員の手になるものと思われます。

伸びやか且つ清新な筆致です。

李朝染付の絵画資料としても貴重な逸品です。

窯疵はございますが状態は良好です。

まさに名品の香りが致します。

このお品は、某芸術大学教授の収集品でありましたが、ご親族のご依頼により、出品させて頂いております。

作品サイズ・高さ28㎝　胴径24㎝　口径11.2㎝　高台径10.5㎝　箱あり