李朝粉青沙器馬上杯 三島暦手
¥ 330,000 税込
商品コード: kp123
【李朝粉青沙器馬上杯】の名品です。
日本ではこの文様が三島大社から出されていた暦(こよみ)の文字に似ていたことから、「三島暦手(みしまごよみて)」と呼ばれています。
半乾きの素地に印花などの印判を押し当てて模様を入れ、そこに化粧土を塗り込んで文様を表現しています。
馬上杯とは高坏(たかつき)に似ており、高台(脚)部が丈高になっています。
中国を起源とし、武将が馬に乗ったまま、盃を酌み交わす時に使ったことから、その名がついたとされます。
今回のお品は十五世紀粉青象嵌印花文の典型的意匠の作品です。
見込(内底)に大きい菊一輪を中心にして、その周囲に小菊輪印花文を飾っています。
また、その周囲には蝶形印花が廻らされています。
さらに二重界線を引き口縁部まで、頽化(たいか)した小菊輪印花文が地文となっています。
口縁部には、廻線で仕切られた草文帯が廻らされています。
外側にも頽化した小菊輪印花文を地文として、草文、連珠文を廻線で区切りながら緻密な意匠となっています。
この大きさの三島暦手馬上杯はひじょうに希少です。
お品の状態は、見込に窯疵がございますが水漏れはございません。
このお品は、某芸術大学教授の収集品でありましたが、ご親族のご依頼により、出品させて頂いております。
作品サイズ・高さ10.7㎝ 口径13.2㎝ 高台径4.2㎝ 箱あり