高麗青磁象嵌 童子宝相華唐草文水注
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¥ 820,000 税込
商品コード: kp121
張りのある曲面を持った、やや縦長の丸い胴は、瓜の一種を思わせます。
注口は付根が太く、がっしりと胴に取り付けてあり、先は細く曲がっています。
把手は平たく、上端が巻き込んでおり、下端には補強と装飾を兼ねて蓮葉が貼りつけられています。
胴部には宝相華の大きな花文が全面に浮彫風に施されています。
一部には蔓をよじ登る童子があしらわれています。
蔓に戯れる童子の文様は、中国宋時代の陶磁器にもしばしば見られ、本作もそれを源流とするものと思われます。
文様の地部に白土を埋め込み、輪郭と細部に黒象嵌を加え、宝相華の華麗な文様を一層際立たせています。
全体に淡い透明性青磁釉で滑らかに覆っています。
把手・蓮葉・注口には、釉下に白土と鉄絵具で彩絵が施し、口縁に辰砂を施してあるのが珍しいです。
器底にはごく低い高台が作り出してあり、そこに五個の目跡が見られます。
総体によくまとまったおっとりした姿で、いわゆる逆象嵌の手法も破綻がありません。
文様に込められた子孫繁栄の願いが、球形のまろやかな形とよく溶け合っている名品です。
あがりも状態も良く、一期一会の名品ではないでしょうか。
作品サイズ・高さ18㎝ 胴径20.2 最大幅26.5㎝ 口径4.3㎝ 高台径9.8㎝ 箱あり
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