¥ 240,000 税込

商品コード： kp117

李朝染付花鳥文筒徳利の名品です。

円筒形の胴部にやや丸みを帯びた肩、小さく直立した口頸部をもつ筒形瓶は、李朝中期以来徐々に多くなる形態です。

絵付けは、梅と思しき樹に止まる小禽を描いています。

伸びやかなカーブを描く野草の横から、梅の樹が肩の上を超えて立ち上がっています。

この梅の枝と花は濃淡を使い分け、精緻に風韻豊かに描かれています。

樹上に止まる目白のような小禽は、伸びやかな線で迷いなく描かれ、生きているようで秀逸です。

余白の空間は自然の奥深さを感じさせ、且つ寡黙であり枯淡の境地と云えるでしょう。

この優れた筆致からみて相当な技量とセンスを持つ絵付師の手になるものと思われます。

釉膚は厚く、青花(コバルト)の発色は、薄く深みを感じさせます。

端正な器形と清新な雰囲気の絵付は、凛とした造形感覚を示し李朝青花の傑作と云えましょう。

状態は良好です。

作品サイズ・高さ21㎝　高台径15.8㎝　重量4.1kg　箱あり