ヴァルト・グラス クットロルフ
¥ 25,000 税込
商品コード: sg040
ヴァルトグラスのクットロルフの逸品です。
ヴァルトグラスとはドイツ語で森林(wald)を意味し、森林の中に設置された窯で作られたガラスの総称です。
ヴァルトグラスは、アルカリ源として森の植物を焼いた灰(主成分はカリと石灰)を用いている点に特徴があります。
ドイツなどでは中世より、ヴァルトグラスが広く作られていました。
灰の中に含まれる鉄分などで黄緑色や青緑色がかっています。
そしてそれは主に大衆向けに量産されました。
今回、出品のクットロルフ[Kuttrolf]と呼ばれるこの不思議な形をした瓶は、ワインや強い酒の容器として造られたものです。
16-17世紀にドイツやオランダで盛んに造られました。
首の部分が5本のチューブに分かれ、それらが絡み合って口縁部と下の胴部を繋げています。
そのように、瓶の中央が管状になっているため、一度にたくさんの液体が流れ出ず、一滴ずつ注ぐことが出来ます。
その時に「カポカポと水が流れる音」がしてこの音を愉しんでいたようです。
クットロルフの名称は、もともとラテン語で滴(しずく)を意味する「グッタ[gutta]」からきた名称だと言われています。
技法としては、「吹く」ガラスと云うよりは「吸って」作るガラスと云うほうが正確なようです。
今回出品のお品はそのクットロルフを精確に復刻したものです。
注ぎ口の頸は故意に若干傾けられています。
商品写真の最後の2枚は、ドイツ中世のトランプ(Playing Card)絵を参考に掲載しておきます。
作品サイズ・作品サイズ・高さ22.5㎝ 最大幅13㎝