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押絵 「武内宿禰、海中に宝珠を投擲す」

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¥ 40,000 税込

商品コード: nk011

亀楽作 押絵 「武内宿禰、海中に宝珠を投擲す」

武内宿禰(たけうちすくね)は古事記・日本書紀に伝わる古代日本の伝説上の人物です。

国家に忠誠を尽くし多くの人びとから崇められた人物として、戦前の紙幣にはしばしば肖像が用いられました。

神功皇后(じんぐうこうごう)の三韓征伐に随行した折に、筑紫の海中より現れた海神である安曇磯良(あづみのいそら)から、龍宮よりもたらされたという「干珠」と「満珠」の宝珠を授かります。

その宝珠は潮の干満を自在に操る霊力があり、神功皇后の勝利に貢献したと云います。

今回のお品は、海中に干珠、満珠を投げ入れる情景を押絵の技法で劇的に表現しています。

荒波に浮かぶ船上に立ち、右手を高々と掲げて宝珠投げ入れる姿は、歌舞伎の見得を切る姿の如くに力強く決まっています。

宿禰の顔の表現は勿論のこと、太刀を携えた鎧姿の細部に至るまで精緻に表現されています。

押絵は伝統的技法で、厚紙に羽二重の布をかぶせ、中に綿を入れてふくらませてくるむ技術です。

押絵師(職人)は、綿の入れ具合やくるむ方向、布の使い方などによって、表情や仕草などを躍動的に描きます。

押絵の題材は歌舞伎の役者顔や舞台姿を写したものが大半を占めています。

このような武内宿禰を題材に採ったものは極めて珍しく希少です。

状態は何分古いものですので、所々シミがございますが余り気になりません。

黒い額縁に数か所当たりがございます。

商品写真は反射を避けるため、ガラスを外して撮影しております。

作品サイズ・額縁 縦56㎝ 横48㎝  画寸 縦42㎝ 横23㎝  ガラス入り木製額縁


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